先発優位性の実現に欠かせない高速大容量ストレージ

ある市場に新規参入する場合、物事をスピーディーに進め、先発優位性を得ることが成功への近道となります。もちろん、ひととおり状況を見てから参入する後発優位性もありますが、大きな資本を持たない中小企業が後発優位性を生かすのは非常に困難です。先発優位性を生かすために重要なのは、日々増加するデータの分析や本社-支社間のすばやい情報共有です。今回は、大容量データの迅速な処理、共有を実現する「高速大容量ストレージ」を活用するメリットとデメリットについてお伝えします。

ストレージのビジネス活用に「スピード」と「容量」が求められる理由

売上や顧客データ、見積書、企画書など、企業で扱われているたいていの資料・文書はデジタル化されています。また、インターネットの普及にともない、企業が扱うデータは文字だけでなく、画像、音声、動画、各種センサーデータなど多岐にわたり、その数は増加の一途をたどっています。

これらのデータを蓄積し、有効活用するには大容量ストレージが必須です。しかし、データ保存領域を大きくしても、その処理に時間がかかるようでは、業務スピードを上げることはできません。特に画像や動画などのファイルは、数メガバイト単位でデータのやりとりが行われます。こういったデータの送受信に時間がかかると、業務効率は落ちる一方です。

多くの業種で市場が成熟し、商品のコモディティ化が進む現在、企業が生き残っていくには業務スピードを上げ、少しでも競合より先んじる必要があります。「大容量データを高速で処理して活用する」、これこそが企業が生き残るために欠かせない重要な要素と言えるでしょう。

2018年9月から10月に情報サイト「日経 xTECH Active」が行った「AI/IoT時代の外付け型ストレージ利用実態調査」によると、「利用者がストレージ製品に感じている課題」の上位3位は以下のとおりです。

  1. データ量の増加に対応できていない(15.4%)
  2. 性能が低い、バックアップなどの処理に時間がかかる(13.8%)
  3. 導入・保守費用が高い(12.9%)

こうした背景からもわかるように、多くの企業にとって、「高速大容量ストレージの活用なくして業務効率の向上はありえない」といえます。

高速大容量ストレージを活用するメリット

それでは、企業が高速大容量ストレージを活用するメリットについて具体的に見ていきます。

増加するデータをもれることなく蓄積、処理できる

高速大容量ストレージを活用する最大のメリットは、日々、増加するデータをもれなく蓄積できることです。

IT技術の進化により、以前であれば取得が難しかったさまざまなデータも、現在では容易に取得できるようになりました。

  • 生産現場における温度、湿度、気圧、照度などをリアルタイムで取得し、異常検知を行う
  • 店舗で顧客の動き、滞在時間を計測し、マーケティングに生かす
  • オフィスで人感センサーを使い、会議室の空き室状況を管理する

などが例として挙げられます。これらのデータは、毎分、毎秒というペースで増加していくため、効果的に活用するには高速で大容量のストレージが不可欠です。

急な要件変更や修正依頼にも対応できる

現在、システム開発の手法として、「アジャイル開発」が多くの企業で取り入れられています。アジャイル開発とは、事前に100%の要件定義を行うのではなく、1週間から1ヵ月といった短いサイクルで計画、開発、実装、テストを繰り返していく手法です。このため、顧客の急な要件変更や修正依頼にも柔軟に対応できます。最近は、大規模プロジェクトにおいても、アジャイル開発を取り入れる企業が増加しています。

このとき、ストレージが大容量でないと、容量の圧迫により「開発の遅れ」を生み出してしまいます。また、要件変更が頻発すれば、そのつど計画、開発、実装、テストのサイクルを繰り返す必要があるため、データを高速処理できなければ、さらなる遅れが生じます。高速大容量ストレージは、アジャイル開発における課題の解消策としても重要な役割を果たすのです。

業務スピードが向上し、先発優位性を持つことができる

高速大容量ストレージの活用は、日々、増加するデータの高速処理やシステム開発の高速化以外にも大きなメリットをもたらします。例えば、取引先から社内サーバーにある商品カタログへアクセスして顧客に提示する、本社と支社の間で製品のマニュアル動画を共有する、などの業務も迅速に行え、業務スピードの向上を実現できます。その結果、システム開発やサービス提供などにおいて、競合他社に対する先発優位性を得ることが可能となり、利益拡大にもつなげられるのです。

高速大容量ストレージのデメリットとその解決方法

高速大容量ストレージには、デメリットも少なからず存在します。しかし、デメリットを大きく上回るメリットがあるため、デメリットを克服しつつ、うまく活用していけば企業に大きな利益がもたらされます。高速大容量ストレージのデメリットとその解決方法を見ていきましょう。

ホットデータとコールドデータの住み分けができていない

データのなかには、頻繁に活用するデータ(ホットデータ)もあれば、具体的な目的はなく、とりあえず蓄積しているだけのデータ(コールドデータ)もあります。企業によっては、コールドデータがホットデータの数倍もあり、ストレージ容量を圧迫しているケースもめずらしくありません。

コールドデータはデータ容量を圧迫するだけでなく、「ホットデータの処理速度を遅らせてしまう」というデメリットもあります。つまり、二重のコスト増を生み出しているのです。高速処理する必要がないコールドデータは、定期的に不要なファイル、重複しているファイルを削除し、一定期間未使用のファイルを移動させるなど、容量を落とす工夫が求められます。

維持管理コストがかかる

企業によって差はありますが、大容量データを高速処理するとなると、それに要するコストも大きくなるのが一般的です。ストレージのコストダウンを図る方法としては、自社内にサーバーを置かず、外部のクラウドストレージを活用する方法を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もちろん、データの量によっては、クラウドストレージのほうがコストダウンを図れる場合もあります。しかし、大容量かつ高速処理が必要なデータの場合は自社内のストレージで管理し、コールドデータだけをクラウドストレージで管理するといった使い分けにより、コストダウンを実現できるケースが多いのです。

まとめ:高速大容量ストレージならINFINIDATがおすすめ

クラウドストレージは、データ量の増減に応じてプランを柔軟に変更することが可能です。しかし、ビッグデータの分析処理においては、増加するデータを日々、蓄積する必要があるため、基本的にデータ量が減ることはありません。そのため、必ずしもクラウドストレージの利用が最善策であるとは限らず、状況によっては、自社内にストレージを用意したほうが低コストになる場合もあります。

そこで、おすすめしたいのが、高速大容量ストレージ「INFINIDAT」です。42Uの1ラックで最大4.1PBのスケーラビリティを持ち、Flashを超えるパフォーマンスを実現したストレージで、増え続けるデータの迅速な処理が可能です。高速大容量ストレージの導入を検討しているのであれば、「INFINIDAT」を選択肢に入れることをおすすめします。storage2.jpg