DX時代のMSP(マネージドサービスプロバイダー)、今後注視すべきポイントは?

変化する社会やビジネスへの対応として、情報システムのDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められています。IT構築と利用の多様化、スピード化には、クラウドが欠かせません。サービスを提供する事業者MSP(マネージドサービスプロバイダー)も、利用するユーザーも、今後、注視すべきポイントについて紹介します。

DX時代に求められるMSP

まずは、「IT利用の主流はクラウドになる」といわれる現在において、MSPに求められる背景と、変わっていく事業環境について見ていきます。

DX時代とMSP

情報を入手する、情報を伝える、情報を蓄える、情報を共有する、これらの多くがデジタルで行われるようになりました。企業によってデジタル化の比率に差はあるものの、コンピューターや通信機器などのICTがビジネスや経営の重要な役割を担っていることは間違いありません。

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、ビジネスや経営上での競争優位性を得るために、デジタル技術やデジタル資産を変革していくことを意味します。企業が存在する限り、他社との競争はなくなりません。DXは一度限りの変革ではなく、ビジネス環境や「事業がめざすところ」の変化に合わせて、常に継続されていくものです。

DX前の時代においては、企業にIT技術を提供する事業者も「要望に合わせてシステムを構築すること」が主な役割でした。ここにクラウドサービスの普及が重なったのです。クラウドの優位性が認められた結果、その積極的な利用が戦略的なITの重要な要素となり、IT企業ではITサービスの提供と管理が主務になりました。それがMSP(マネージドサービスプロバイダー)に当たります。

今後も有望なMSP市場

DXは絶え間なく継続されていくため、サービス提供事業者であるMSPの市場も、安定した需要を見込めることになります。ただし、MSPを名乗る事業者は相当数にのぼると考えられるため、今後は事業者間での競争がさらに激しくなると捉えることもできます。

競争が激化するMSP

「システムは構築するもの」であった時代は、事業者を選定すると、構築後の変更やメンテナンスの観点から事業者を変えることはめったにありませんでした。しかし、クラウドの時代では、サービスの利用先を変更するだけですむため、サービス事業者にとってのリプレイスリスクは高くなっています。

競争が激化、差別化のポイント

DXがますます求められることで、ITサービスの利用者である企業は、常に競争力の強化を中心に、新しいサービスを求めるようになります。利用者の要求に応えて新しい技術が開発され、サービスとして提供されるため、利用者にとっては「利用できるサービスや業者の選択肢」が増えます。その結果、MSP同士の競争がさらに厳しくなっていくと見込まれるのです。「事業者にとっての差別化」、「利用者にとっての選定ポイント」となる要素が、主要商材であるサービスのほかに重要になってくるのです。

DXで求められるMSP事業者は?

競争が激化する市場において、ライバルのサービス事業者と差別化するポイントには以下があります。

  • 高い拡張性、柔軟性、連携性や短いサイクルでのリリース
  • IoTやAIなど、最新のテクノロジーの提供
  • 魅力的なサービスやコンテンツ

これらは、いずれもMSPを営む事業者の差別化要因であり、かつ利用者がサービスを選定するときの評価軸にもなります。クラウドサービスでITを利用するメリットは「新しい技術を利用できること」です。そのため「常に最新のサービスを提供すること」がMSPとしての務めになります。ただし、技術や機能が優れていても、使い勝手が悪く価格が見合わないサービスでは、大きなマイナスポイントになってしまいます。つまり、技術面の最新性だけでなく「魅力的なサービスやコンテンツ」が必要なのです。

今後のMSPの差別化のポイント

前述の「サービスの優劣」、「価格」、「対応の速さ」、「きめ細かさ」のほかにも、MSP事業者を選定するうえで基本的かつ重要なポイントがあります。

事業者にとっての差別化ポイント、利用者にとっての選定ポイント

MSPの事業戦略上の差別化ポイント、利用者がその事業者を選ぶための要素として効果的なポイントは以下のとおりです。

  • 事業者、サービスとしての安全性。
  • 収益性を約束してくれるサービスや事業者であること。

「事業者、サービスとしての安全性」とは、サービスの可用性やセキュリティの高さなどを表します。基本事項かつ重要な要素であり、「差別化ポイント」と「利用者へのアピールポイント」として有効であると考えられます。どんなに優れたサービスであっても、システムのダウンやサイバー攻撃のリスクが高くては意味がありません。

また、MSP事業者のシステムでは、データ転送速度や消費電力が低いこと、負担を少なくできる管理の容易さが求められます。MSP事業者が利用するシステムの優劣が、提供するサービスの安全性やコストに反映されることはいうまでもありません。「収益性を約束してくれるサービスや事業者であること」は基本的ではありますが、重要かつ効果的な差別化ポイントになると考えられます。

MSP事業者におけるIT資産の強化の必要性、「INFINIDAT」の活用

これからのMSP事業者は、安全性や収益性を強化しながら、新しいサービスの開発と提供をしていかなければなりません。また、ITシステムを最適化するための運用情報といった魅力的なコンテンツを、利用者に提供できるシステムを持っていることが求められます。

MSP事業者が、サービス利用者のさらなる獲得と収益の拡大を図るのであれば、自社のシステムをそれらに対応したものに変更していくことが確実な方法です。それに応えるのが「INFINIDAT」です。MSP事業者のIT資産として役立つ設計思想は、次のようなものになります。

  • 再興レベルの可用性と信頼性による安全
    99.99999%の可用性でサービスの安定度、安心度が格段に向上。
  • Flashを超えるパフォーマンスでの転送速度
    1M+ IOPs 12GB/s スループット、130 µs以下のレスポンスで、サービス利用者のデータ転送時、他のMSP事業者にない速度を提供。
  • 優れた管理機能
    サーバ管理者の負担を低減する各種管理ツールの提供、自動化などのためのAPIの充実。
  • 数PBのスケーラビリティ
    42Uの1ラックで最大4.1PBのスケーラビリティで、データ運用に余裕が持てる設定。
  • TCO削減への貢献
    TB当たりの単価の低減や低消費電力によりトータルコスト削減、MSP事業者の価格戦略、利益拡大にプラス効果。

DXやAI、IoTなど、データを大量かつ高速に扱わなければならないMSP事業者は、「容量や可用性、処理速度、運用コストなどの設計思想が優れたストレージを選択すること」が事業上の大きなセールスポイントになります。

まとめ:優れたサービスを生み出すのは優れたIT資産

IT市場ではサービスが主流になりました。サービスを生み出すのは、ハードウェアとソフトウェアであるIT資産であることに変わりはありません。それどころか、サービス事業者として、これまでユーザーが使っていたレベルのパフォーマンスを大きく超えるIT資産を持つことが不可欠になっています。優れたIT資産を用意することがMSP事業者の務めであり、利用者にも注視されています。